先週は週明けに札幌勤務の後、週末に九州で講演会を聞きに行くという長距離移動の1週間でした。

周産期の精神医療のテーマや他の先生方の知見をうかがえる貴重な機会で、非常に有益な時間でした。


皆さまご存知でしょうか？
実は、日本の妊産婦の方の自殺率は、非常に高く、2020年以降妊産婦の死亡原因の一位となってしまっているのが現状です。

女性は生涯を通してメンタルの不調をきたすことが多いのですが、妊娠前の不妊治療中も妊娠中、産後もとても精神的に不安定となりやすい時期です。

当クリニックでも妊婦さんやママさんとなる患者様も多くいらっしゃいます。
せっかく妊娠し母になっても喜びを感じられず悲しい選択をする状況を看過してはいけないと強く感じます。

薬物治療もあります。カウンセリングや一時保育の申請など地域のサポートを利用することも可能です。

不安定になりやすい時期を、皆で支えていく取り組みが必要でしょう。

日本が少子化になる一因には、女性の妊娠出産の精神的負担感が実はかなり影響しているのではないかと思うのですが･･･。