今からもうだいぶ前に人生に絶望していた頃、地中海クルーズで添乗員をされていた素敵な日本人と知り合い、当時住んでいたヴェネツィアで再会しました。

右も左も分からぬ海外生活中、ブラーノ島からやって来て一緒にお茶をしたり市場で買い物の仕方を教えてもらったり･･･

いつの間にか私のアパートはサロンと化して次々と友達が出入りし、情報交換しながら、よく料理を作っていたのを思い出します。
当時は海外でただの日本人という以外何のタイトルもない私でしたが、皆と家族ぐるみのお付き合いをする中、それぞれ子供を持つようになり、母親としても励まし助け合い、本当に頑張っていたなあと思います。

世界がCOVID-19の時代に突入し、定期的に帰国していた彼女も来日がままならず、ようやく先日東京で再会が叶いました。

生きて元気に会えることがどんなに嬉しいことか、改めて感じさせられます。

密度の濃い時間を共に過ごした仲間とは、どんなに時間が空いても、頻回なやりとりがなくても、本当に瞬時に時が戻るものですね。異国で過ごした短い期間は、人生がぎゅっと凝縮され、生きる希望も取り戻しその後の私の人生観を大きく変化させた、キラキラ輝く季節でした。

ヴェネツィアの友人達は、地元の室内楽団の皆は、通っていたサラミ屋さんの一家は、皆どうしているでしょうか？なんだかとても会いたくなりました。来年はぜひ会いに行ってみようと思います。




出会いという素敵なギフトをどうぞ大切に。皆さまの人生も彩り豊かなものとなりますように･･･