認知症サポート医
週末に大阪に行ってきました。
大阪は二度目で、東京よりもコテコテのピカピカな車が多いとか、なにわナンバーなのね、とか異国感覚で面白かったです。
認知症サポート医養成の実地研修のため、日帰りしてきました。
地域で認知症の診療に習熟し、地域包括支援センターなどとの連携の推進を行うのが認知症サポート医の役割です。
さて、その研修はと言いますと、まず厚労省の先生や長寿医療センターの先生のスライドぎっしりのお話を聞きました。ふむふむ。そうなのね。
その後初めてお会いする先生方とグループワークです。私はこのグループワークが苦手なのですが•••
テーマは『サポート医として地域で認知症の人を支えるために何ができるか。』
30代から70代の、私を除き皆様関西方面の内科の先生で、それぞれクリニックや病院を開業されていたり、病院でご勤務されている実体験を腹を割ってと言いますか、本音のご意見を伺える滅多にない機会でした。
色々綺麗事を言っていたり、理想はあっても現実はそうではないことを皆、よくわかっています。
関西での開催だからでしょうか?
とても話が進み随所に笑いが散りばめられつつ、非常に楽しいグループセッションでした。
このまま飲みに行っても楽しめそうなノリで、時間が足らないくらいでした。
司会の先生と指名された先生の掛け合いもまた、抜群で、妙に感心してしまいました。
笑いを挟むと緊張が軽減され、堅苦しい意見の奥にある本音の部分に直に辿り着けるのだなと思います。
本題の認知症サポート医の役割というテーマにも深く切り込む、真剣なご意見を伺い、皆が考えさせられました。
私たちのグループは発表はしませんでしたが、まとめた意見はこのようなものでした。
認知症患者といっても、地域や認知症の進行の程度によっても対応は全く異なります。
認知症の患者さん本人の幸福度を主に尊重し、ただ、孤立して行かないように早期の段階でサポート医が把握して地域や社会的支援に(現実的な)橋渡しをする。
また、どのような支援があるかを家族にも教えていき、先導する役割を担う。
医師会や行政、他職種とも関わっていき、必要なアドバイスをする。
そんな先生が地域にいれば、認知症になっても安心して生活をしていけるようになるのではないでしょうか。
サポート医としてそんな活動をしていきたいと思います。
認知症支援の複雑な制度、活用する方法を知っていなければ難しいことですが、そのために勉強と努力が必要ですね!